北海道に移住するなら「寒さと雪」に強い家づくりを
戦後まもない頃、北海道の住宅は、本州の大工さんが北海道に働きに来て家を建てたり、本州の住宅施工技術を元に、地元の大工さんが建てていました。本州の住宅は、風通しの良い家を作ることで、夏涼しく、室内の湿度も減らすことができます。冬の寒さはコタツやストーブを近くに置いて、厚着でしのぎます。
これと同じ発想で、北海道で家を建てると、極端なことを言えば、すきま風と一緒に雪まで室内に入ってくる、寒くてたまらない住宅、あるいは暖房エネルギーを大量に必要とする住宅になってしまうのです。
しかし、最新の断熱・気密技術を駆使した高断熱高気密住宅なら、むしろ東北、東京、大阪などの一般的な住宅よりも暖かく、玄関やお風呂などもポカポカで、ヒートショックの恐れがない、省エネで光熱費負担の少ない暮らしが実現できます。
重要なのは、断熱材の厚みなど仕様だけに目を奪われず、断熱気密施工の施工・知識レベルの高い住宅会社を選ぶことです。参考となる事例をご紹介していきます。
北海道石狩市 断熱性も利便性も叶えた石狩の暮らし 拓友建設
ご主人 私は断熱・気密の性能の良さが第一条件でした。インターネットで情報を収集していたところ、札幌市のホームページで「トップランナー」(断熱等基準の最高レベルを指す旧名称)に認定された住宅会社の紹介があり、その中に拓友建設さんを見つけたんです。
早速問い合わせて拓友建設さんの事務所に伺ったところ、対応していただいた妻沼社長の人柄にも信頼がおけました。パッシブ換気も希望していたので、依頼することにしました。
土地が広く場所も良かったため購入費用が当初の予定よりも大幅に上がり、総額では予算オーバーでした。土地も住宅価格も高騰する中でしたから、あきらめたこともありますが、立地と断熱性だけは妥協したくなかった。そのことを拓友さんに伝え、妻沼社長もいろいろな提案をしていただき、いっしょにつくった家という感じがしています。
拓友建設・妻沼社長 札幌版次世代のプラチナ(トップランナー)はもちろん、手が届く高性能住宅から、ご提案させていただくのが私どもの家づくり。今回は土地・建物と諸費用を合わせた総額で5,000万円を切る価格帯でもできるという一例になりました。
今回は子どもエコ住まい支援事業の対象となり、補助金100万円が支給されています。(2023年9月で申請受付終了)https://iezoom.jp/entry-3176.html
北海道当別町 馬を飼うため札幌近郊に移住 辻野建設工業
「マイホームで馬を飼いたい!」その一念で北海道への移住を決意したKさんファミリー。Kさんはフリーランスの仕事をしているので、住む場所も融通が利きます。本州から札幌近郊に住みたいと、まずは札幌市内に一軒家を借り、車で走り回っては馬と一緒に住めそうなエリアを探す日々。
「岩手で暮らしていたころは、台所に置いたコップが凍りついて取れないなんてこともありました。いまは暖かくて幸せですよ」と笑う奥さま。寝るときはストーブをそのままにしているので、薪がなくなってくると熾火(おきび)になり、朝には消えていますが、ストーブの煙突がある付近に設けた寝室は朝でも21度をキープ。最低気温が氷点下20度になろうかという厳寒時でも18度以上あるといいます。https://iezoom.jp/20190320140000.html
美瑛町 京都からの移住の省エネ住宅 藤井光雄工務店
京都在住のNさんは2020年、美瑛町で藤井光雄工務店に設計施工を依頼して新居を建て移住を実現しました。外壁断熱は高性能グラスウール16キロを30センチ以上、太陽光発電を7.03kWも搭載して厳寒の北海道を快適に省エネに過ごせる仕様に。
前の職場を早期退職し、美瑛移住を決意してからは土地探しと住宅会社選びも開始。インターネットで地元の住宅会社を探したところ、藤井光雄工務店が薪ストーブの家や、ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)住宅などに取り組んでいることが分かって連絡を取り、家づくりの相談を開始しました。高断熱で太陽光発電や薪ストーブも採用する、自然素材を使うという家づくりです。藤井さん自身が移住者なので北海道暮らしの不安なども理解してくれました。眠るときに寒くないかと相談したら、羽毛布団があれば毛布はいらないこと、さらにはおすすめの羽毛布団まで教えてくれました。https://iezoom.jp/entry-2002.html
帯広市 玄関土間と階段下にヌックのある家 ティーメイス
「夫婦でアウトドアやスポーツが好きで、キャンプは年間25泊くらいすることも。そういった趣味を思い切り楽しめる、大きな収納と土間のある家にしたかったんです」
元々は本州出身のWさんご夫妻。転勤・転職を期に、帯広市に新居を建てました。設計・施工は帯広市のティーメイス(本間智代里社長)です。
冬場は家の奥まで光が入り、床下からの暖房で家全体が柔らかな暖かさであること、動線や設備のおかげで家事負担が減り、夜の時間がゆっくり過ごせるようになったこと……気に入っている点を挙げたらきりがないくらいです。土間や階段などの要望もイメージ通りに仕上がり、外で過ごす時間も家で過ごす時間も、どちらも楽しめる私達のための家になったと思います。https://iezoom.jp/entry-3525.html
- 断熱(壁) 高密度グラスウール(サン) 105 t A種ビーズ法ポリスチレンフォーム特号 40t
- 断熱(天井) 吹込用グラスウール 18K相当 400t
- 断熱(基礎) 内部 押出法ポリスチレンフォーム2種(スタイロフォームB2) 40t
- 外部 押出法ポリスチレンフォーム3種(スタイロフォームAT) 75t
- 断熱(窓) YKKap APW430
- 換気 第1種熱交換換気システム
- 暖房 エコジョーズ 温水セントラルヒーティング
東川町 「小岩さん」は移住先での頼れる相談相手! 小岩組
平成15年に神奈川県鎌倉市から北海道東川町に移住し、東川町の優良田園住宅で約300坪もの広大な土地を購入した鶴岡さんご夫妻。小岩組でマイホームを建て、夫婦で家庭菜園やスキー、登山、さらにご主人は無線やブログ、奥様は絵手紙なども含め大いに東川ライフを10年以上満喫されています。平成27年には奥様の妹さんも東川に移住、同じく小岩組でマイホームを実現されました。
高気密高断熱のSHS工法を採用することで、冬の寒さも室内ではほとんど感じません。屋外は、時にはマイナス30℃近いこともありますが、室内は一度暖まると室温はなかなか下がらないのです。当初は22℃位で設定していましたが、今は家の中のどこにいても寒さを感じることがないので20℃設定で快適に暮らしています。北海道での暮らしですから暖房費は心配していましたが思ったより安く済んでいます」と話してくれました。https://iezoom.jp/entry-126.html
いえズームでは道内各地で高性能住宅を建てている住宅会社の家づくりを紹介しています。ぜひそちらもご覧ください。