移住ストーリー

仕事・遊び・子育ての黄金バランス 北海道東川町清水さん/雅建築企画

北海道東川町


東川町は北海道第2の都市・旭川にほど近く、大雪山国立公園の一部にまたがり、都市の便利さと雄大な自然の両方を満喫できる町で、旭川空港へは車で10分ほど。移住支援が厚く、人口が増え続けている人気の移住地です。上下水道は無く、大雪山系の豊かな地下水を活用しており、稲作を中心に農業も盛んです。「写真の町」や「家具の町」としても有名で、国際交流も盛ん。子どもが生まれると町から家具作家の手掛けた子ども椅子が贈呈されます。

大雪山・旭岳の麓に位置し、豊かな自然と田園に囲まれた東川町東10号に、三角屋根に板張りの建物が並んでいるエリアがあります。3棟を設計・デザインしたのは清水さん。施工を担当したのは、旭川を拠点に高断熱・高気密で、自然素材を内外装に採り入れた、北国の風景に似合う家づくりに定評のある雅建築企画(野上雅史社長)です。

清水徹さん(monokraft)は住宅や家具のデザインを手掛ける建築家・デザイナーで、家具製造を依頼していた会社があったことから、約15年前から定期的に東川に通うように。留学していたスウェーデンに似た気候風土や、東川町の取り組みに惹かれ、アトリエを持ちたいという思いに至ります。

写真は清水さんの自宅です。東京から通いながら、友人や仲間と共に築50年の古家の躯体以外をすべて取り外して補強し、断熱材を入れ、床を貼り替えリノベーション。完成したのは2018年で、現在は家族と共に移住して自宅として使っています。

こちらは清水さんのアトリエ兼ショールーム。外壁は道産トドマツの下見板、屋根の破風板にはレッドシダーを使っています。完成したのは2021年ですが、風景に溶け込み、まるでずっとココに建っていたような佇まいです。

玄関を入ってすぐ横に、清水さんのアトリエがあります。

リビングに入ると、正面に山や畑を望む窓があります。右手のテラスドアからはウッドデッキに出ることができます

清水さん「自宅もそうですが、北海道の家を思い浮かべた時、風景に似合うのはやはり三角屋根の家でした。3.5×5間(けん。1間=約180cm)で出来る形を基本にしています。

この建物は、私のアトリエとして使いながら、住宅設計者のモデルハウスとして、遠藤さんの家具ショールームとしての機能を持たせているので、1階は入ってすぐに視線が抜ける窓を配置して開放的に、家具が映えるようシンプルに仕上げています」。

最後にご紹介するのは家具職人の遠藤さとしさん(家具工房enao)と清水さんが共同で使っている家具工房。おふたりが留学していた北欧のテイストを感じます。

木陰のガーデンテーブルには人が自然と集まります。栗の木にはブランコや梯子が吊ってあり、お子さんたちの遊び場にもなっています。

地域コミュニティーの温かさや、のんびりした子育て環境も移住の決め手に。また制作拠点と住まいを東川に集約したことで、仕事との向き合い方も、都会にいた頃とは変わりました。すぐそこにある自然が、厳しくも優しく、クリエイティブ・ワークで張り詰めた心や体をほぐしてくれます。

例えばフライフィッシィング。徒歩10分のところにある忠別川が釣り場なので、気分転換に気軽に出かけることができます。清水さんに誘われ、今では遠藤さんもすっかりハマっているそう。

また冬季にストーブで使う薪は、知り合いや自治体などが切り出した丸太をもらい、自分たちで薪割をします。お二人ともこの冬の備えは万端です。

左からenao遠藤さん、中央がmonokraft清水さん、右が雅建築企画・野上さん

この出会いを機に、3人は仕事のパートナーとしての付き合いが始まりました。清水さんの設計・デザインで雅建築企画が施工、遠藤さんがつくるキッチンや家具などでトータルコーディネートも可能です。清水さんは東川移住によって、仕事、子育て、趣味をバランスよく楽しめる最高の暮らしを手に入れました。

【2023年9月掲載】

雅建築企画

「現場を恋人のように想う」思いを込めた丁寧な家づくり

雅建築企画・代表の野上社長は徹底した現場主義で、オーナーの希望に寄り添い、コストバランスのよい住まいづくりを展開。高断熱・高気密の確かな住宅性能で、内外装とも道産木材をふんだんに使った、暖炉やペレットストーブの似合う北国らしい住宅デザインが特徴。地元の家具工房と提携したオリジナル・キッチンや家具も人気です。

住所】旭川市末広3条12丁目4-15
電話番号】0166-56-8799
公式サイトhttp://www.miyabi-383.net/
【施工エリア】旭川市、東川町、東神楽町、美瑛町、当麻町、比布町、鷹栖町、愛別町、上川町ほか